2019年10月1日にタイムズカーシェア(旧タイムズカープラス )の料金改定がありました。
一部では改悪だ!と叫ばれている今回の料金改定。
果たして本当にそうなのか?実際のところを調べてみました。
合わせて皆さんが気になるであろう新料金でのいちばんお得な利用方法について、も
現役カーシェアユーザーである筆者が実体験をもとに分かり易く解説していきます。
この記事はこんな人におすすめ!
新料金改定について、もう少し深く知りたい人
改定後も出来るだけお得に使いたい人
ココが変わった!今回の変更点について
今回の変更点は以下の通り。
- ショート料金が時間料金に。パック料金もナイトパック以外廃止。
- 6時間以上の利用で距離料金(16円/km)が必須になった。
- 利用時間が増えるごとに、最大料金というのが適用されるようになった。
- 洗車・給油時のメリットである割引サービスが倍になった。
- 車両クラスの分類が「ベーシック」・「プレミアム」に加え、新たに「ミドル」が増設。
- 今後追加される車に関しては、バックモニタなど快適に運転出来る機能が必ず付くようになった。
料金部分など、根幹に関わるような大きな変更がめじろ押し。
パック料金が廃止。日帰り旅行メインな使い方は大幅値上げに。
今回、改悪と言われている最大の原因がこれ。
タイムズカーシェアのヘビーユーザーの自分としても、
「あぁ、やっぱりそこにテコ入れが来たか〜」と思う変更です。
2019年10月からの今回の料金改定でパック料金が廃止。(ダブルナイトパックを除く)
定番の6時間パック+延長最大6時間で時間料金のみ(距離料金0円)になるウラ技が使えなくなり、
6時間以上の利用は問答無用で距離料金(16円/km)がかかるようになりました。
そして「ショート料金」が「時間料金」に名称変更。さらに値上げも・・。
また、今までのショート料金が改定により「時間料金」に名称変更になりました。
そして同時に見逃せないのが料金の値上げです。
今回、合わせて料金も改定され時間料金は「15分/220円」に値上げとなっています。
増税の値上がり分で2%を考えれば、おおよそ4,5円程度の値上がりが妥当ですが・・・。
実際は更に10円の上乗せで「220円」になりました。
この値上がり率を考えると増税での便乗値上げと叫ばれるのも仕方ないかもしれませんね。
6時間未満の利用に関しては、料金は増税分の増加くらいであまり変わらず。
ショートとパック料金が廃止され、時間料金での予約が必須になったわけですが
代わりの新たなシステムとして「最大時間料金」というものが新設されました。
今後は利用時間によって、最大時間料金が自動的に適用されます。
ベーシッククラス利用時の最大時間料金
- 6時間=4,290円(税込)
- 12時間=6,490円(税込)
- 24時間=8,690円(税込)
- 36時間=11,990円(税込)
- 48時間=14,190円(税込)
例えば、ベーシッククラスではこのような最大料金が設定されています。
時間料金の金額が上記にある一定の金額を越えた時点でそれぞれ、
上記の料金が最大の料金として適用される仕組みになりました。
中々ややこしいので例をあげて説明すると、
例えば、5時間の利用であれば・・・
時間料金での単純計算では、5時間=4,400円 [220円/15分]となりますが、
4,290円を越えた時点から、6時間までは4,290円という最大料金の上限が適用されます。
6時間以降はまた時間料金[220円/15分]が適用で繰り返し。(次は12時間料金=6,490円[税込]、その次は24時間料金…36時間…)
つまり、今回の場合6時間まではそのまま利用し続けても
それ以上の料金は上がらず支払う金額は4,290円のままです。
以前は6時間パックで4020円、ショート予約なら4,944円(206円/15分)でした。
6時間未満の利用であれば、まあ増税分としての若干の値上げかな〜と言った程度でしょうか。
今回の改定「前・後」で実際の筆者の利用料金を比較するとこんな感じ。
とはいえ、実際に使ったらどのくらい違うのか?
具体的に知りたい方も多いと思うので、実際に使った僕の利用例をご紹介。
9時間予約、8時間34分の実際利用(8時間45分の料金)で、合計191km走行。
その後、返却した場合の料金(ベーシッククラス利用)
旧料金:6時間パック4,020円+延長(2時間45分) 2,266円(延長206円/15分)=6,286円
だったのが
改定後の料金計算を適用すると・・・
新料金:時間料金[8時間45分] (12時間最大料金適用➡︎¥6,490)+距離料金3056円(191km)=9546円
実に3000円以上料金が上がる事になりました・・・。
今後は「6時間」を意識していないと無駄に大幅割高になる可能性大。
利用が6時間以上になった途端に距離料金が加算されるようになったため、
以前の「6時間パック+延長6時間」で距離料金を「0円」にするウラ技が通用しなくなりました。
長距離ドライブでの日帰り旅行などをメインに利用していた人には、かなり痛い変更ですね・・・。
できるだけ料金を抑えたい場合は、考えて使わないといけなくなりました。
管理人
カーシェアはガソリン代が時間料金に含まれているので、短時間で長い距離を走る事が出来るこの料金テクニックは、タイムズの収益に貢献しないため、今後は収益力強化を目指すと宣言しているタイムズにとっていわば「目の上のたんこぶ」だったのでしょうなぁ。
3種類あったナイトパックが1種類に
以前まであった
18-24時のアーリーパック 2060円
24-9時のレイトナイトパック 2060円
18-9時のダブルナイトパック 2580円
の3種類のパックが18-9時のナイトパック2640円 のみに。
今まで時間帯によって、柔軟に選べていたのに・・・。
うーん、これは単純に使いにくくなりました。
給油・洗車を行った際の割引きサービスが増えた
「給油」または「洗車」をした際に付与される
割引サービスが「15分」から「30分」と倍になりました。
給油(20L以上) |
30分の時間料金割引 |
洗車 |
30分の時間料金割引 |
給油(20L以上)&洗車 |
60分の時間料金割引 |
正直なところ、15分程度の割引きだと手間と相殺くらいな印象なだけで、
積極的にガソリンを入れるメリットは有りませんでしたから
30分への変更は入れてくれる人も増えそうでありがたいですね。
実際、使おうと思った時に車両の検索をしても、
ガソリンが少ない(ガソリン量△の表示)車両が結構多かった印象です。
給油(洗車)者は各々の目的に使える時間を後回しにして、
こういった事に時間を割かなければならない訳ですから、
今までのようにメリットとデメリットが同じ程度では、
中々必要に迫られないと入れないだろうな〜とは思っていました。
そこにテコ入れしてシェアリングが快適に回るような
仕組みが推奨されるのは良い事ですね。
個人的にはタイムズの車のメンテナンス担当が時々くらい
入れてくれてもいいんじゃないかな〜とは思いますが・・。
今回の改定は「レンタカー・カーシェア」のメリットを合わせた料金体系に。
以下は運営会社である「パーク24」の株主向け資料から引用したものです。
統合され、新たに新設されたタイムズカーの特徴は主に4点。
「レンタカー × カーシェア」のいいとこ取りを目指しているようですね。
また、ここ最近の決算資料からは車を持たない事による「コストパフォーマンスのメリット」をアピールしていたタイムズが、今回は「長時間利用」の予約環境の整備とあわせ、「オプションサービス・車種選択の多さ・在庫の豊富さ」などを新たにアピールしています。
タイムズとしては、両者のいいトコ取りをしつつガソリン代などのランニングコストがかからない
一番収益のとれる事業へとシフトをしていきたいという事が背景にありそうです。
前述のパック料金廃止による距離料金0円のウラ技廃止なんかは、その現れでしょう。
「料金の安さなら、タイムズ」というのは過去の話に・・・?
数あるカーシェアリングのサービスの中でも計画的に利用して、出来るだけ安く抑えたい!
という理由でタイムズのカーシェアを選んでいた人にとっては、
選ぶメリットがだいぶ減ったな〜という印象です。
ただ最近のネットカフェ(漫画喫茶)のように
料金が自動的に切り替わり、最適な料金が適用されるようになった為、
多めに予約をとっておいて実利用時間が少なかったら、それだけしか払わなくて
良くなるというのは、お得な料金時間を試算したりせず、楽に運用が出来て良い面もあるかもしれませんね。例えばお迎え程度のつもりでも長い時間を予約しておけば、急に遠出したくなったら遠出する。といった新しい使い方が出来るようになりましたね。
コメントを残す